こんな経験ありませんか?
「顔のスキンケアは毎朝、毎晩、ていねいに時間をかけるけど、ボディケアはテキトーになりがち。」
「お風呂上がりに、ボディローションやクリームでケアするのが良いケド、やっぱり面倒くさい・・・。」
「乾燥肌が気にはなるけど、毎日ちゃんとボディケアするのが大変!」
顔は丹念にケアをするけれど、身体は多少乾燥していても、ほったらかしという人は、意外と多いのではないでしょうか。
顔と身体は、皮一枚で繋がっています。顔だけ入念なお手入れをしても、身体がほったらかしだと、その影響が顔にも出てしまうことがあるんです。顔よりも身体の面積のほうが圧倒的に広いのだと認識し、顔と身体は一緒にスキンケアをしていく必要があります。
とはいえ、身体には死角がたくさんあります。特に背面は見えない上、手が届かないという致命的なエリア。たとえ今、ボディケアに目覚めて、脚や腕などを必死にケアしたとしても、背中や腰・ヒップなどが手抜きなのは、かなり残念なことですよね。
「面倒なことなしでボディケアしたい!」「ボディケアしたいけど毎日は無理」という人にピッタリなのは、“入浴しながら”のながらケア。そこで、乾燥が気になる寒い季節はもちろん、薄着の季節にも自信が持てる美肌づくりに、効果的な入浴法&入浴剤をご紹介します。ぜひ、今日からでもお試しくださいね。
うるツヤ美肌になれる とっておきの入浴法
毎日の入浴は、ただ入っていれば美容・健康に良いというワケではありません。特に、お湯の温度や浸かる時間を間違えると、乾燥肌や肌荒れが悪化することも!そこで、『うるツヤ美肌になれる とっておきの入浴法』をご紹介です。
お湯の温度は“ぬるめ”が基本
お風呂の温度は“ぬるめ”です。お風呂に入ると、全身を覆っている皮脂がとれて汚れが落ち、肌が縞麗になって角質にも水分がしっかり入ってきます。みずみずしく肌がしっとリとし、ハハリ小も出て、ピチピチになったように感じられます。
でも、ここで冷静に考えてみてください。
お風呂に入ると水分も入ってきますが、体は温まって汗をかいてきますよね。それは、蓋を開けてお湯を沸かしているのと同じような状態。お風呂に入っているときは、水分も肌に入ってきますが、お風呂から上がると今度は乾燥してきます。
肌の水分量を測定したデータによると、10分間のお風呂に浸かると一時的に水分量は増えますが、お風呂から上がって10分経つと、浸かる前の水分量と同じ程度になり、その後は浸かる前より乾燥してまっているのです。
つまり、入浴後にスキンケアをしようと思ったら、そのタイミングはお風呂から上がった後、5~10分の間のほんのわずかな時間というワケです。
なぜ“ぬるめ”が良いかというと、もしお湯の温度が高ければ、皮脂いわゆる“あぶら”は溶けやすく、肌に水分も入ってくる分、乾燥も進んでしまいます。もちろん39℃という、ぬるめのお湯でも同じように乾燥してきますが、熱いお湯は、より乾燥が進んでしまうということに・・・。
やわらかい布か手の平でやさしく洗う
一般的な市販のボディソープは洗浄力も高いので、あまり強く擦って肌に負担をかけなくても、すぐにキレイになります。さほど汚れていない日なら、やわらかい布で、泡をカラダに包みこむようにするだけで十分。乾燥の進みがちな人は、自分の手の平で直接洗うようにするだけでも十分汚れがとれますよ。
長風呂は乾燥・肌荒れ悪化に!
そして、入浴時間ですが、肌荒れを起こしているときには、長時間お風呂に浸かっているというのは良くありません。若干ですが、肌からミネラル分も抜けていきます。荒れているところがもっと荒れてしまう、要するに悪化のリスクが高くなってしまうのです。
乾燥肌にピッタリの入浴剤
ここまで読んで、「では、手の届かないところはどうすればいいの?」と思った人もいるかもしれません。そこで役に立つのが、スキンケアタイプの入浴剤です。スキンケアタイプの入浴剤は、乳液が薄まったものと考えればいいのです。
このタイプの入浴剤を利用するということは、軽く全身のスキンケアをお風呂できるとうことになります。入浴剤が全身につけば、当然背中にもつきますので、手の届かないところのケアもできることになるのです。
お風呂上がりに、ボデイローションやボディクリームを塗って、乾燥肌を保護するだけでなく、入浴中から肌の保湿機能を高めていき、自カで潤いを保つことのできる丈夫な角層作りをするために、入浴剤はかなりの戦力になるハズ。
ここで、乾燥肌のためのとっておきの入浴剤をご紹介しましょう。乾燥肌に効く入浴剤も、いくつかバリエーションがあれば、気分に合わせて変えられ、気軽&飽きずに「薬湯」が簡単に楽しめますよ。
米ぬかパワーでうるおいキープ! ライスオイル
「ライスオイル」は、あまり知らないという人もいるでしょう。では、「ぬか床を作っている人の手は、とてもキレイ|」と、聞いたことがある人は多いのでは?ライスオイルとは、米ぬかをベースにオイル状にしたものをいいます。
実は「米ぬか」にはガンマオリザノールやグリセリン、植物ステロールといった、肌に良い成分がたくさん含まれているのですが、これをオイル状にしようとすると、豊富な美容成分がほとんど失われてしまうというジレンマがありました。最近、これらの成分を残しながら、使用感の良いライスオイルにする技術も確立されています。
ライスオイルが、実際にどう肌に働きかけるのか?これには、肌を作るために必要なフィラグリンというタンパク質を作り出すという研究結果があり、乾燥肌や荒れた肌をなめらかにしてくれるのです。
アトピー性皮膚炎の肌には、このフィラグリンが不足しているという報告もあるので、肌の素となるフィラグリン生成をサポートするライスオイルを、入浴剤として利用するというのもおススメですよ。
“米ぬか”を原料とした低刺激で高い保湿力を持ち、さらっとした使い心地が特徴の100%植物性オイル。 ライスオイルは、肌をみずみずしく保つビタミンEを多く含むほか、「γ(ガンマ)-オリザノール」というライスオイル特有の成分を含んでいるのも特徴。そのまま塗って、保湿用オイルとしても使えます。 しかも老若男女、全ての肌質向きです。
肌にもおいしいビタミンパワー! フルーツ風呂
フルーツは、ビタミンが豊富で水分も豊富。食品として摂っても美容に良いのですが、身体を冷やす作用が強い食品なので、冷え性気味の人の食べ過ぎはNG。しかし、皮膚からフルーツの栄養成分を吸収する分には、全く問題はありません。
フルーツの香りはリラックス効果も高く、ゆったりとしたバスタイムを演出してくれる。特に柑橘系の果物に含まれる精油成分は、血行を促進し、新陳代謝を活発にする作用が高いので、まさに心身ともに効果的な入浴剤というワケです。
ゆず湯のレシピ
ゆずを3~4個、半分に切って浴槽に入れる。ときどき絞るとより香りがたちます。
1年で、最も昼が短く夜が長い冬至に、ゆず湯に入ると「風邪をひかない」といわれています。これは、「“冬至”と“湯治”をかけた」とか、「ゆずは“融通”がきくから」などのダジャレのような説もありますがが、旬の食べ物が持つパワーを取り入れようと期待してのことなのかもしれませんね。
みかん湯のレシピ
みかん3~4個分の皮を乾燥させ、浴槽に入れる。湯冷めしにくく、冷え、ストレスにも効果的。
みかんの皮を干したものは、陳皮(ちんぴ)と呼ばれ、漢方薬の1つとして使われています。いつもは捨てている皮をリサイクルするだけなので、コストもゼロなのがうれしいポイント。
レモン湯のレシピ
レモン3~4個を、輪切りにして湯船に入れる。見た目も楽しく、リフレッシュや安眠にも効果的です。種が排水溝に詰まらないように、あらかじめ除いておいた方が良いでしょう。
まとめ
最後に、何よりも美肌に欠かせないものが良質の睡眠です。睡眠の質の向上させるには、副交感神経の刺激、リラックスすることが大事です。入浴はリラックスするには最適です。
さらに美肌効果の高い入浴剤を毎日使っていたとしても、良質な睡眠がとれていなければ、成長ホルモンをはじめとする様々なホルモンを出されず、健康的な美肌を作ることができません。ぜひ、入浴とともに睡眠の質向上にも、トライしてみてくださいね。